
これまで、研究テーマとしてのインターネットへのアプローチは、さまざまな研究分野で-経済の研究、行政の研究、心理の研究、メディアの研究など-個別に行われてきました。しかしどの分野においても、インターネットの普及や活用によって変化したことや進化したこと、という共通の要素があります。これからは、それら共通の要素を束ね、インターネットを軸にして、インターネットがどのような方向に向かっているのかを考えるアプローチが必要となります。
インターネットが何のために存在するのか、という点も大きく変化しています。かつてインターネットは、インターネットを使うコンピュータサイエンティスト、技術開発者や専門家のために存在していました。しかし現在、インターネットは誰のためにあるか、と問えば、すべての人のために存在する、という返答になります。インターネットは何のために使われるかというと、人のすべての活動、社会のすべての活動のために使われる、ということになります。インターネットはそうした人と社会の活動の基盤を形成する、なくてはならない存在になってきているのです。
1996年の創業以来、インターネットサービスを展開してきたYahoo! JAPANには、おびただしい量のデータが日々蓄積されています。データや情報は、人間が関わることによって知識へと編さんされていきますが、Yahoo! JAPANに蓄えられたそれら膨大なデータをどのように分析し、10年後、20年後のインターネットや人の生活や社会環境を支える新しい知識にまとめあげていくか、という課題において、Yahoo! JAPAN研究所は大変大きな使命を帯びていると考えています。
(2007年3月26日 Yahoo! JAPAN研究所設立記者説明会にて)