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カンファレンス (国内) タイムライン形式での記事配信における課題と記事閲覧数推定による改善

大倉 俊平, 田頭 幸浩, 小野 真吾, 田島 玲

第8回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2016)

2016.2.29

スマートデバイスの普及により,インターネット上で提供されるサービスのユーザインタフェースも変化しており,著名なSNSなどを中心に新しい形式のインタフェースであるタイムライン形式が取り入れられている. タイムライン形式は原則として時系列順にアイテムを並べるものであるが,表示するアイテムが記事である場合には,ユーザの使い勝手を考えると,すべての表示可能な記事を時系列順に並べるわけではなく,表示可能な記事の絞り込みや,ユーザの興味を加味して順序の変更を行ったうえで記事を表示する必要がある. 我々は,タイムライン形式でユーザに記事を提供するスマートフォン版Yahoo! JAPANトップページを対象に,上記の課題を解決するため閲覧実績や記事内容から記事閲覧数を推定する仕組みを導入し,推定値を利用したロジックによる配信を行った. その結果,より多くの記事が閲覧されるようになったことを確認した. 本稿では記事を配信,表示するサービスにおける上記のタイムライン形式が持つ課題と,記事閲覧数推定による改善策の内容とその効果について報告する.

PDF : タイムライン形式での記事配信における課題と記事閲覧数推定による改善