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CONFERENCE (DOMESTIC) PredicTaps: シングルタップとダブルタップの識別予測に基づくシングルタップ操作のレイテンシ低減手法

池松 香山中 祥太坪内 孝太

情報処理学会インタラクション2020 (インタラクション2020)

March 09, 2020

タッチサーフェス入力操作において,シングルタップとダブルタップを同一のコンポーネントに対し実行可能な設計とする場合,シングルタップの判定所要時間が長くなるという課題がある.一般に,システムは検出されたタップがシングルタップまたはダブルタップの一回目のタップのどちらであるかを判定する際に,後続する可能性のあるタップ,すなわちダブルタップの二回目のタップを受け付ける時間(一般に,350-500ms程度)を設ける.シングルタップにおいてはこの受付時間がレイテンシとなる. 本研究では,一回目のタッチ入力終了時点で,該当のタップがシングルタップとタブルタップのどちらの入力であるかを機械学習により判定し,レイテンシを低減する手法としてPredicTapsを提案する. PredicTapsは検出されたタップがシングルタップであるか否かの予測に対するスコアに基づきシングルタップイベントを迅速に実行するか,または後続する可能性のあるタップを待機するかを決定する. これにより,シングルタップとダブルタップの誤認識による操作性の低下を防ぎつつシングルタップ処理の高速化を目指す.