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カンファレンス (国内) 周辺視野への視覚刺激提示によるプログレスバーの主観的な待機時間短縮手法

松井 啓司(明治大学),中村 聡史(明治大学),鈴木 智絵,山中 祥太

情報処理学会 第181回 HCI研究会

2019.1.14

多くのアプリケーションにおいて画面などの読み込みは必要不可欠な処理であり,これらの待機時間中にユーザへプログレスバーなどの視覚的なフィードバックを提供することで体感時間を短縮させることは一般的である.ここで我々はプログレスバーとともに,画面の外周に沿って光点が移動するような視覚刺激を提示し,周辺視野を刺激することで,より強く体感時間を短縮させる手法を提案し,実験によってその有用性を検証してきた.その結果,徐々に減速する視覚刺激を提示することでプログレスバーのみを提示した時と比較して体感時間をおよそ3%短縮可能であることを明らかにした.しかし,これまでの実験で扱っていた時間条件は8sから12sと非常に限定的であったため,本稿では時間条件を2sから12sに拡張し,より短い時間条件における提案手法の効果を検証した.その結果,2sから4sの短い待機時間においても体感時間が短縮する傾向が見られることを明らかにした.

Paper : 周辺視野への視覚刺激提示によるプログレスバーの主観的な待機時間短縮手法 (外部サイト)